「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
『今日も俺の出番か?やっぱり閉める所は湿るねぇ。』
「“締める”の字が違いますよ。えー今回は先日亡くなられた千葉真一さんを偲んでこんなクイズをご用意しました。」
『結局千葉真一の追悼企画もやんのかよ?』
早速ですがクイズです。
この3人の名前の共通点は何でしょう?
一見ジャンルもバラバラですが、この3人の名前に共通点があるんです。
ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。
千葉真一 =CHIBA SHINICHI
野茂英雄 =NOMO HIDEO
オノ・ヨーコ=ONO YOKO
『今晩は、千葉真一です。』
ヒント2:両端の文字の母音に注目してください。
『女房は、野際陽子(のぎわようこ)です。』
「前の奥さんね。もうかなり前に離婚されてましたよ。」
ヒント3:名前以外にも共通点があります。
『コオォォォーッ!』
「どうもおかしいなと思ったら、それ関根勤(せきねつとむ)さんがやってた千葉真一さんのモノマネですよね?」
『いや娘の関根麻里(せきねまり)がやってた、千葉真一のモノマネをする関根勤のマネだ。』
「どっちでもいいわ!」
えー皆さんもうお分かりですよね。では正解を発表しましょう。
正解はフルネームの最初の文字と、最後の文字の母音が同じという点です。
言い換えると、最初の母音に戻るという事ですので、
この様なお名前を「名前の法則」の世界では“リターンネーム”と呼びます。
『グーググーググー、グーググーググー、グーググーググーグー、コオォォォーッ!』
「いやエドはるみさんになってる!(伝わってんのかコレ?)」
『で、名前以外の共通点って、なに?』
クイズで紹介した3人は、海外でも活躍されました。
千葉真一さんは日本のアクション俳優の第一人者としてJAC(ジャパン・アクション・クラブ)を創設し、その出演作品は海外の映画会社からも高い評価を受け、海外ではサニー・千葉という愛称で親しまれるほどの国際的スターだったのです。ジャッキー・チェンやクエンティン・タランティーノなど多くの映画人にも影響を与えました。
ご自身も海外への進出には意欲的で、諸外国との合作映画に数多く出演するだけでなく、50歳を過ぎた頃にロサンゼルスへ移住し、本格的にハリウッドへの進出を果たしました。
同じ俳優で言うなら加藤雅也(かとうまさや)さんもハリウッドへの進出を果たした方です。まぁ決して成功とは言えない結果に終わったようですが、世界を舞台に勝負しようとした、並はずれたチャレンジ精神の持ち主と言えるでしょう。
ここ数年で多くの日本人メジャーリーガーが誕生し、目覚ましい活躍をする先駆けとなったのは・・・そう、野茂英雄さんですね。
『桃も煮物ものののも・・・、桃も煮物ももののものの・・・、桃もももにもののの・・・。』
「全然言えてないじゃないですか!桃も煮物も野茂のものなの。って言いたいんでしょ。」
『あ〜、舌噛んで死ぬとこだったよ。』
「無謀にも大谷健太(おおたにけんた)さんの早口言葉に挑戦しようとするからですよ。」
彼は日本のファンや球団側の反対を押し切って、自分の夢を叶える為に海を渡ったのです。もちろんメジャーで成功する保証なんてどこにもなかった筈でしたが果敢に挑戦したのです。
『野茂に、煮物(にもの)。』
「ん?」
『野茂の酢の物(すのもの)。』
「今度は早口言葉じゃないな。」
『野茂の物、このキノコ、野茂のもの〜。』
「歌ネタ王決定戦(2014)で優勝した手賀沼(てがぬま)ジュンさんの回文シリーズじゃないですか!」
(逆から読んでも同じ文になるので、ヒマな人は読んでみてください。)
芸術家であり音楽家でもあったオノ・ヨーコ(小野洋子)さんは今から68年も前に20歳で渡米し、やがてジョン・レノンと結婚しました。
その後は反戦運動や女性解放運動などに参加していた事でも知られています。
『この飲み物、オノ・ヨーコの飲み物なの?おのののかの飲み物なの?』
「また早口言葉になってる!おのののかさん関係ないでしょ?」
リターンネームは海を越えて世界へ挑戦される方が多く、また高く評価される。つまり海外進出運が強いという事なんです。
『この飲み物、野茂の飲み物なの。』
「また野茂さん出てきた!」(これが一番言いにくいかも知れない。)
ミュージシャンの久保田利伸(くぼたとしのぶ)さんもその一人です。
有名アーティストへの数々の楽曲提供を経て、自身でも日本では希少なR&Bシンガーとしての確固たる地位を築きながらもニューヨークへ渡り、やがて全米デビューまで果たしたのです。
同じ歌手の方で言えば宇多田(うただ)ヒカルさんもそうですね。まぁこの方の場合はもともとニューヨークに住んでいましたし、日本デビューの前にアメリカですでにアーティスト活動をされていた経歴もありますので挑戦というよりは凱旋に近い意味合いになりますが、本格的に全米デビューし成功した、数少ない日本人アーティストに間違いありません。
そしてこの方もぜひここで紹介させていただきたい。
それはケント・モリさん、本名:森健人(もりけんと)さんです。
この方はマイケル・ジャクソンに憧れてダンサーを志し21歳の頃に渡米したのですが、他の方と大きく違うところは、それまで日本でプロのダンサーとしての実績がまったくなかった、つまり誰も彼の名前を知らず、誰のあと押しもないまますべてがアメリカで1から、いや0からのスタートだったのです。
それでも彼は見事プロのダンサーとなって活動を始め、マイケル・ジャクソンが生前最後に携わったオーディションに合格しながらも、マドンナとの契約期間中でもあったために共演を果たせなかった、という逸話まで残したのです。
同じダンサーでは菅原小春(すがわらこはる) さんも高校卒業後すぐにロサンゼルスに渡って修行を積み、今や世界的ダンサーとして有名になっていますね。
『で、なんでリターンネームは海外進出運が強いんだ?』
「リターンネームは海外へ行くと“なめらかネーム”になるからです。」
『ハッ!そんな馬鹿な事がある訳ないだろ?』
例えば久保田利伸さんが海外へ行くと姓と名の順番が入れ替わって「トシノブ・クボタ」になるわけです。
ローマ字で書くとTOSHINOBU KUBOTA・・・ね、つながりの部分の母音が同じなのでなめらかネームでしょ。
『ホンマや!』
なめらかネームは言いやすい、覚えてもらいやすいというメリットがありますが、リターンネームは個人名の場合特にメリットがなく、本人もおそらく気づかない曖昧なものです。しかし海外へ進出した自分を想像したとき、何となく「言いやすいな」とか「いい響きだなあ」と感じるあまり、成功する保証のない挑戦でも「よし、やってみよう!」という感情が高まるのではないでしょうか?
他にも監督した映画が国内よりも海外で高く評価され、「世界のキタノ」と呼ばれるまでになった北野武(きたのたけし)(ビートたけし)さんや、映画「メジャー・リーグ」の出演者になぜか抜擢された石橋貴明(いしばしたかあき)さん、身長の高さを活かすためロンドンに渡って成功したモデルの林(はやし)マヤさんなどのように、本人が強く望んだわけではないのに海外に活躍の場が広がるというケースもあるようです。
その他にも指揮者として世界を股にかけて活躍されている西本智実(にしもとともみ)さんや、売れっ子芸人だったのになぜか渡米し、今でも時々帰ってきては日本の番組に出演する野沢直子(のざわなおこ)さんなど、とにかく世界に目を向けている方が多いんです。
ここ数年では國村隼(くにむらじゅん)さんが韓国映画に出演して映画賞を受賞したり、陣内智則(じんないとものり)さんがラスベガスでの公演を成功させたり、グラビアアイドルの篠崎愛(しのざきあい)さんが韓国で大人気になったり、セクシー女優の蒼井(あおい)そらさんがなぜか中国で人気が出たりと、ジャンルを問わず国を問わず、リターンネームの方々の海外での活躍が話題となっています。
『ピースの綾部雄二(あやべゆうじ)も海外に行ったじゃないか!』
「“ノーペアネーム”だから成功してないじゃないですか!」
『たしかに〜。』
まぁ私がこの「名前の法則」を推奨するあまり、偏った考え方になってしまっているのは自分でもわかっているのですが、それにしてもこのリターンネームの方々の特徴は、他ではなかなか説明のつかない不思議な現象と言わざるを得ません。
海外へ行くと姓と名の順番が入れ替わって、なめらかネームになるからとしか考えられないのです。
「いやぁ〜千葉真一さんの追悼企画と言いながら、かなり話がそれてしまいましたね。」
『では最後に1曲、🎵俺〜、オレ〜、(ダダダダダ!)マツケンサンバ〜!』
「なんでまたマツケンサンバを?』
「マツケンじゃなくてマッケン、新田真剣佑(あらたまっけんゆう)さんでしょ!」
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
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「改めて千葉真一さんのご冥福をお祈りします。」
『温(あたた)まった新田真剣佑、改(あらた)まって言(ゆ)う!』
「最後までふざけてすいませんでした。」
ではまた次回をお楽しみにー。