勝手にお名前診断 (第261回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第261回目の今日は笑福亭仁鶴さんです。
このお名前は芸名です。
ローマ字で書くとSYOFUKUTEI NIKAKU となり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
“なめらかネーム”は司会者運の強い名前です。
笑福亭仁鶴さんは「ヤングおー!おー!」の初代司会者に始まり、「バラエティー生活笑百科」など数多くの番組で司会を務めました。
更に全体を見るとSYOFUKUTEI NIKAKUと、A・I・U・E・O、5つの母音が全て入っています。
このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。
“ロイヤルネーム”はリーダー向きの名前です。
関西のバラエティー「大阪ほんわかテレビ」では番組のリーダーとしてコントやロケなどにも挑戦し、晩年は出演シーンやセリフなどが少なくなったものの、他のメンバーを見守る御神体の様な存在となっていました。
また芸能界でのジャンルに関係なく、「何をやっても上手くいく」のではないかと思えるほど運の強い名前です。
本業の落語以外にタレント、司会者、ラジオのDJ、歌に映画にドラマにCMにと、人気絶頂期は正に八面六臂の大活躍でした。特にテレビ出演時は“視聴率を5%上げる男”とも呼ばれ、「どんなんかなあ〜?」「うれしかるかる。」「3分間待つのだぞ。」(ボンカレーのCMでのセリフ)など、数々の流行語も生み出しました。
本名は岡本武士といいます。
ローマ字で書くと OKAMOTO TAKESHIとなり、
苗字の最後の文字「と」と、下の名前の最初の文字「た」、
フルネームの最初の文字「お」と、最後の文字「し」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
普段は表に出ない本名なので芸能界での動向には影響が少なかったと思われますが、
母音ではなく文字で見ると(おかもとたけし)と、「お」と「か」が入る“お・か・きネーム”でもあります。
このタイプは自分に厳しくなる名前なので、テレビタレントとして忙しい中でも本業の落語を疎かにせず、寄席(高座)にも上がり続けたのでしょう。
よく見ると芸名の仁鶴(にかく)にも「か」が入っていますね。
◉師匠とは違う事務所に
実は“笑福亭”の看板は笑福亭鶴瓶(しょうふくていつるべ)さんもそうである様に、本来松竹芸能のものなのですが、1962年に仁鶴さんが六代目笑福亭松鶴(しょうふくていしょかく)さんに入門した頃、まだ吉本興業が今より小さい事務所で且つ落語家も少なかった為に吉本から勧誘を受け、それを師匠の松鶴さんが了承した為に吉本興業に所属する事となったのです。
そしてテレビタレントとして活躍する内に吉本興業の礎を築いたとされ、吉本の総帥・林正之助(はやししょうのすけ)さんも仁鶴さんだけには頭が上がらなかったそうです。
2017年に最愛の妻に先立たれ、その頃から自身も体調を崩した為に劇場の休演が続く様になり、「バラエティー生活笑百科」や「大阪ほんわかテレビ」などレギュラー番組にも名前を貸しているだけの状態が続いていました。
そしてとうとう復帰する事はなく、去る8月17日に帰らぬ人となりました。
多くの落語家、お笑いタレントに多大なる影響を与えた功績を讃えると共に、謹んでご冥福をお祈り致します。
この様に有名人のお名前を母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。