勝手にお名前診断 (第195回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第195回目の今日は佐藤浩市さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くとSATO KOICHIとなり、
苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「オ」である事がよくわかります。
(平仮名で書くと“さとう”となるので、苗字の最後の母音が「ウ」だと思われがちですが、「と」を伸ばしている音ですので、カタカナで書くと“サトー”となり、最後の母音は「オ」という事になります。)
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
“なめらかネーム”は男女を問わず俳優業に強く、当たり役やヒット作に恵まれやすいという特性があります。
俳優・三國連太郎(みくにれんたろう)さんを父に持つ佐藤浩市さんは、幼少期から三國さんに連れられて撮影所に何度も足を運ぶ内に、いつしか自分も俳優になりたいと考える様になりました。
しかし三國連太郎さんは佐藤浩市さんを残して家出という形で離婚した為、俳優としては尊敬しても父としては失格の烙印を押して軽蔑していました。
東京の多摩芸術学園の映画学科に通いながらNHKのドラマで俳優デビューを果たすと、翌1981年公開の映画「青春の門」で主役級に抜擢されて注目を浴び、映画のヒットによって制作が決まった続編の「青春の門 自立篇」に主演しました。
自分でも映画館に行き、スクリーンに映った自分の姿を見て「俳優として生きていこう」と、父と同じ世界に飛び込む決意を固めたそうです。
映画にドラマにと次々と出演を重ね、86年に映画「人間の約束」で初めて親子共演となりましたが、上記の通り確執もあった為、直接関わり合う事もほぼありませんでした。
お互い距離を置きながらも切磋琢磨していく中、96年に2度目の共演の機会が訪れます。
映画「美味しんぼ」で海原雄山役に三國連太郎さんがキャスティングされた時、主演の山岡士郎役を佐藤浩市さんに演じさせるよう指名したのです。
しかしそこでもまだわだかまりは消えておらず、お互い他人行儀に「三國さん」「佐藤君」と苗字で呼び合う距離感だった為、会見などでも気まずい雰囲気が流れていました。
2000年代に入ってようやく親子関係に改善の兆しが見え始め、自然に和解する様な形となっていきました。
それまでシリアスな役が多かった中、三谷幸喜(みたにこうき)さん監督の「THE 有頂天ホテル」や「ザ・マジックアワー」などでは新境地とも言えるコメディーにも挑戦し、時代に応じて役柄も変化していくのは役者の宿命と言わんばかりに、ジャンルの枠を取り払った事でその後もオファーが殺到して、今や日本映画には欠かせない存在となりました。
また、三國連太郎さんのライフワークとも言える「釣りバカ日誌」にもゲスト出演するなど、親子の距離も縮まっていきました。
しかし2013年、三國連太郎さんが90歳でこの世を去ります。
喪主を務めた佐藤浩市さんは葬儀の前日も「撮影を休む事は故人の意思にそぐわない」と映画の撮影を休まず、弔辞の中で「これからも役者を続けていく中で今日の事を思い出せば、お前の雑な芝居も少しはマシになるだろうと、最後にまた三國連太郎に教えられた気がします。」と述べました。
それはまるで映画のワンシーンの様で、父を亡くした息子役を演じているのではないかとさえ思えました。家庭を顧みないほど俳優に生涯を捧げた父への、悔しさもこもった最後の言葉だったのです。
佐藤浩市さんの息子寛一郎(かんいちろう)さんも2017年に俳優としてデビューし、現在公開中の映画「一度も撃ってません」では親子共演も果たしています。
親子三代で俳優とは、血筋は争えないものなのですね。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。