勝手にお名前診断 (第194回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第194回目の今日は中井貴一さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くとNAKAI KIICHIとなり、
苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
“なめらかネーム”は男女を問わず俳優業に強く、当たり役やヒット作に恵まれやすいという特性があります。
昭和20年〜30年代に二枚目俳優として活躍した佐田啓二(さだけいじ)さんの長男である中井貴一さんは、3歳になる直前にお父さんが交通事故で亡くなった為にその活躍ぶりをほとんど見ておらず、俳優になる事も考えていませんでした。
大学在学中の20歳の頃に映画監督の松林宗惠(まつばやししゅうえ)さんのスカウトを受け、1981年の映画「連合艦隊」で俳優デビューをしました。
83年のテレビドラマ「ふぞろいの林檎たち」で生真面目かつ不器用な主人公を演じ、共演の時任三郎(ときとうさぶろう)さん、手塚理美(てづかさとみ)さん、石原真理子(いしはらまりこ)さんらの人気とも相まってドラマは大ヒットし、その後パートⅣまで制作されるほどの人気シリーズとなりました。
お父さんの様な“色気のある”二枚目俳優ではなく、純朴な青年でもヒット作に恵まれたのです。
映画では85年、「ビルマの竪琴」で主役の水島上等兵を演じて話題となり、
また88年には大河ドラマ「武田信玄」で、主演予定だった松平健(まつだいらけん)さんの降板により、上杉謙信役から急遽主演(武田信玄役)に昇格し、40%に近い平均視聴率を記録するなど、これまた大ヒットとなりました。
その後も大河ドラマには都合5作品にも出演する常連になったのです。
ちなみにお姉さんの中井貴惠さん(こちらもなめらかネーム)も女優として活動されていましたが、87年の結婚を期に休業(事実上の引退)をされました。
育ちの良さから滲み出る清潔感もあって、時代劇の武士や戦争映画の青年将校など、真っ直ぐな生き様の役が多かった中、90年代頃から映画では「極道戦争 武闘派」でのヤクザ役、ドラマでは「Age,35 恋しくて」で家庭がありながらも不倫に溺れる主人公を演じるなど、演技の幅を拡げていきました。
2000年以降、年齢も40代に差し掛かり、普通のベテラン俳優なら脇にまわって若手俳優を支えるポジションに落ち着きがちですが、今もドラマや映画ではほとんど主役を演じ、ワイドショーのキャスター役や総理大臣役など、年齢に合わせて役が用意されているのではないかと思えるほどの(高倉健さんが68歳の時に「鉄道員(ぽっぽや)」に主演した様な)レベルに達しています。
始めは親の七光りでスカウトされて入った様な世界でもおよそ40年に渡り、58歳になった今も一線で活動し続けているのです。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧ください。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。