勝手にお名前診断 (第86回)※2021.3.8改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第86回目の今日は樹木希林さんです。
本名は内田啓子(旧姓:中谷)といいます。
まず本名の内田啓子というお名前をローマ字で書くと、
UCHIDA KEIKOとなり、
全体を見るとA・I・U・E・O、5つの母音が全て入っています。
このタイプのお名前を「名前の法則」の世界では、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。
そして芸名の樹木希林は
KIKI KIRINとなり、
苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。
この様なお名前を、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
また、フルネームの最初と最後の母音が同じ「イ」である事もよくわかります。
(最後が「ん」で終わるので一つ前の文字「り」の母音で判断します。)
この様なお名前を、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
つまり樹木希林さんのお名前は、なめらかネームとリターンネームの両方に該当します。
更に「名前の法則」での判断基準となる4つのポイントが全て同じ母音ですので、
このタイプのお名前を、トランプ(ポーカー)の役にかけて“フォーカードネーム”と呼びます。
さらに更に、名前を構成する文字の母音が全て同じですので“ストレートネーム”でもあり、
同じ文字「き」が3つ入る“3文字ネーム”でもあります。
(斜体文字が加筆した部分です)
しかもその「き」が3つ続いているので“3連チャン”ですね。同じ文字が2つ続く“連チャンネーム”は沢山いますが、“3連チャン”はなかなかいません。
ポーカーで言えばロイヤルストレートフラッシュの次に強い『役』、ストレートフラッシュ級の良い名前という事です。
ただこの名前は改名後の芸名で、最初の芸名は悠木千帆でした。
ローマ字で書くとYUKI CHIHO、
苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「イ」なので“なめらかネーム”ですね。
なめらかネームは女優運が強く、当たり役に恵まれやすい名前です。
また「ゆう」の音が入る“ゆうゆうネーム”でもあり、これまた女優運の強い名前です。
この悠木千帆時代に大ヒットドラマ「時間ですよ」に出演して注目を集めると、「寺内貫太郎一家」では30代前半でありながらお婆さん役を演じ、沢田研二(さわだけんじ)さんのポスターに向かって「ジュリ〜〜ィ!!」と叫ぶシーンがドラマの名物になりました。
◉名前を売った女優
ある番組のオークション企画に出演した際、「他に売る物が無いから」との理由で『悠木千帆』という芸名を競売にかけます。
実はこの時既に内田裕也(うちだゆうや)さんと2度目の結婚をしていて本名が内田啓子とロイヤルネームになっていました。
(1度目の結婚相手は俳優の岸田森(きしだしん)さんという方でしたので、本名も岸田啓子とノーペアネームでした。)
だからなめらかネームの『悠木千帆』が安っぽく感じる様になった、というのは「名前の法則」に捕われている私の勝手な見解ですが、何も自分を育ててくれて、それこそ有名にしてくれた芸名を売らなくても、ねぇ。
『悠木千帆』という芸名を売った事で新しい芸名が必要になり、「樹や木が集まり希(まれ)な林を作る=みんなが集まり何かを生み育てる」という意味まで自ら考え、樹木希林と名乗る様になります。
そうすると今度はリターンネームにもなったので歌手運まで作用し、ドラマ「ムー」の挿入歌「お化けのロック」や「林檎殺人事件」を共演していた郷(ごう)ひろみさんとのデュエットで唄って大ヒットしました。
本名はノーペアネームからロイヤルネームに、芸名はなめらかネームからフォーカードネームに変わり、芸能史上でもなかなか類を見ない最強の名前になったのですが、お次はCMでも人気者になります。
フジカラーのCMで「美しい人はより美しく、そうでない方は、・・・それなりに写ります。」
というコピーが樹木希林さんのキャラクターとも相まって評判になり、流行語にまでなったのです。もう女優に歌にCMにと、無敵状態ですね。
女優業では主人公の母親などの脇を固める役が多く、映画賞等とはなかなか縁が無かったのですが、2008年に映画「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞しました。ずっと母親役を続けてきた功績と実力がやっと認められたのです。
そして2018年、75歳でこの世を去る直前まで女優業を全うしました。
出生名の(なかたにけいこ)には「か」が、芸名の(ゆうきちほ) (きききりん)には「き」が入る“お・か・きネーム”でもあります。
晩年は全身がんに侵されていながらも、亡くなる直前まで映画の撮影に臨まれていました。自分に対する厳しさがそうさせたのでしょう。
その生き様に多くの方が感銘を受け、亡くなられた後に著書がベストセラーになるという現象が起こりました。
死して尚存在感を放ち続ける樹木希林さん、遺作となった映画のタイトルですが「命みじかし、恋せよ乙女」・・・今も何処からかそう語りかけてくる様な気がします。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧ください。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。