勝手にお名前診断 (第169回)※2020年7月1日の記事を改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第169回目の今日は中山秀征さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くとNAKAYAMA HIDEYUKIとなり、
苗字の最後の文字「ま」と、下の名前の最初の文字「ひ」
フルネームの最初の文字「な」と、最後の文字「き」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
“ノーペアネーム”は芸能活動が安定しない名前です。
ただ苗字と下の名前で分けて考えると NAKAYAMA HIDEYUKI と、それぞれ最初と最後が同じ母音になります。
この特別な条件に当てはまる“スライドネーム”でもあります。
このタイプは大きな転向や路線変更を成功させる方が多く、中山秀征さんはそれほど大きな路線変更はなかったと思いますが・・・。
実はこの方、元々は俳優志望だったんですねぇ。3ヶ月でデビュー出来なければ辞めるつもりで東京の児童劇団に入団し、ちょうど3ヶ月後に2時間ドラマの準主役でデビュー出来た事で意志を固め、群馬から神奈川の中学に転校しました。
その後渡辺プロダクションの新人オーディションに合格して本格的に俳優を目指すのですが、俳優からタレントまで幅広く扱う大手芸能プロダクションだっただけに、お笑いタレントを目指していた松野大介(まつのだいすけ)さんと、ABブラザーズというコンビで活動を始める事になるのです。
ABブラザーズは小堺一機(こさかいかずき)さん司会の「いただきます」(「ごきげんよう」の前身番組)のアシスタントなど、半分お笑い、半分アイドルのようなポジションで人気を博しましたが、やはりどっちつかずの中途半端な存在だったのでお笑い第三世代(とんねるずやダウンタウン、ウッチャンナンチャンなど)には勝てず、長続きはしませんでした。
ABブラザーズという名前もコンビが持続する“リターンネーム”ではなかったからとも考えられます。
なお相方の松野大介さんは
苗字の最後の文字「の」と、下の名前の最初の文字「だ」
フルネームの最初の文字「ま」と、最後の文字「け」の母音が違うので同じ母音のペアが出来ない“ノーペアネーム”ですが、
MATSUNO DAISUKEと A・I・U・E・O、5つの母音が全て入っています。
このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。
独立心の強いロイヤルネームのせいか、渡辺プロダクションから独立して現在は小説家になっていますが、基本はノーペアネームなので安定はしていない様です。
(斜体文字が加筆した部分です)
ABブラザーズが自然消滅の様な形で事実上の解散となり、中山秀征さんは本来やりたかった俳優の道に進んでいきます。
脇役ながら「世界で一番君が好き!」や「東京ラブストーリー」などの人気ドラマにも出演
しました。その一方で「DAISUKI!」などバラエティーでの活躍が目立ち始め、どちらかと言うとバラエティータレントとして知名度が上がっていきます。
そして知名度が上がったお陰で日本テレビのドラマ「静かなるドン」で遂に主役の座を射止めました。
俳優志望から意図せずお笑いタレントにスライドしたものの、また俳優にスライドしたのです。
母音ではなく文字で見ると(なかやまひでゆき)と、下の名前に「ゆ」が入る“ゆうゆうネーム”でもあります。
これまでにこのブログでも何度か説明してきた通り、名前に「ゆう」または「ゆ」が入る方は元々他のジャンルでも俳優業で成功する事があります。
(アイドル歌手だった浅野ゆう子さんやミュージシャンだったユースケ・サンタマリアさん、お笑い芸人の宮迫博之さんなど)
まぁ演技力云々についてはさておき、ゴールデンタイム(日本テレビの金曜8時がまだドラマ枠だった頃)の主役なんて立派なものじゃないですか。
「静かなるドン」の後も主役級のドラマが続いたかと言うと、そうもいかなかったんですけどね。
結局世間的にはタレントとしてのイメージが強かった為、またバラエティーに重きを置くようになります。技術よりも軽妙なトークが功を奏し、MCの座にまで行き着く事となりました。
一時はお昼の帯番組「おもいっきりDON!」→(後に「DON!」にタイトル変更)のメイン司会も担当し、大物司会者の仲間入りを果たしたかに見えましたが、人気があったにも関わらず番組が2年程で終了してしまいました。
ノーペアネームは不安定になりがちなだけでなく、MC運やレギュラー運が弱いという特徴があります。
そのせいか中山秀征さんがこれまでMCを務めた番組は午前中か深夜枠、さらに一部地域では見られないローカル番組が多く、全国ネットのゴールデンの番組では意外と出演が少ないのです。なので“秀ちゃん”という愛称も全国的にはイマイチ浸透していない感があり、馴染みの薄い地方からすると、ちゃん付けで呼ぶ程親しみは感じていないのに、とむしろ呼びにくい愛称になってしまっているのが現状です。
90年代頃の、テレビ界に今より活気があった時代には週10本前後レギュラーを抱えていた中山秀征さんも、今や地上波全国ネットのレギュラーは日曜朝の「シューイチ!」のみと、文字通り週1本になってしまいました。
それでも90年代におそらく荒稼ぎしていたと思われるので幸せでしょう。視聴率2ケタが難しいとされる現代において、あの毒っ気の無さ(褒め言葉ですよ)では生き残るのは難しいかも知れません。
これからも井森美幸(いもりみゆき)さんと一緒に群馬県の親善大使として頑張って欲しいと思います。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧ください。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。