勝手にお名前診断 (第257回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第257回目の今日は松坂桃李さんです。
このお名前は本名です。
桃李(とおり)という珍しい名前の由来についてはまずお父様が、
「桃李不言下自成蹊」
〈とうりものいわざれども、したおのづからこみちをなす〉
『桃や李(すもも)は何も言わないけれど、花や実にひかれて人が集まり、その下には自然に小道ができる。』
つまり桃や李は人格のある人のたとえで、人格者にはその徳を慕って人々が集まってくるというような意味だそうです。
この言葉から「徳のある誰からも慕われる人」になって欲しいという願いを込めて、
またお母様は中国の古事成語
「桜梅桃李(おうばいとうり)」
〈桜、梅、桃、李はそれぞれが独自の花を咲かせる〉という意味から「自分らしさを大切に」して欲しいという願いを込めて、
この2つの言葉から“桃李”と名づけられました。
ちなみに桃李(とうり)ではなく“とおり”と読ませたのは、自分たちで息子の名前を考えたという両親なりのこだわりだった様です。
ローマ字で書くと MATSUZAKA TORI となり、
苗字の最後の文字「か」と、下の名前の最初の文字「と」、
フルネームの最初の文字「ま」と、最後の文字「り」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
松坂桃李さんは大学に通っていた2008年、20歳の頃に友人に誘われてモデルのオーディションを受け、グランプリに輝いて芸能界入りを果たしました。
翌年「スーパー戦隊シリーズ」の「侍戦隊シンケンジャー」で主役の“レッド”に選ばれてドラマ初主演を果たしました。
子供番組と侮るなかれ、今やスーパー戦隊シリーズは千葉雄大(ちばゆうだい)さんや志尊淳(しそんじゅん)さん、横浜流星(よこはまりゅうせい)さんなど若手イケメン俳優の登竜門なのです。
“ノーペアネーム”は俳優業には弱い名前ですが、松坂桃李さんの場合は文字で補っています。
まず、「まつ」という音が入る“まつ入りネーム”でもあります。
日本では古来、物の価値を松・竹・梅の3段階で評価していました。この松・竹・梅というのは良い・普通・悪いではなく、梅は良いもの、竹はさらに良いもの、松は最も良いものという意味で、英語で言うgood・better・bestと同じなのです。
その影響か日本人は「松」という文字を見たり、「まつ」という音を聞いたりすると潜在的に高級感を感じてしまう傾向があるのです。
俳優では松田優作(まつだゆうさく)さんや松平健(まつだいらけん)さんも「まつ」が入りますね。
更に全体を見ると松坂桃李(まつざかとおり)と「か」と「お」が入る“お・か・きネーム”でもあります。
この名前タイプは自分に厳しくなる方が多いのです。
実は芸能界に入ってからは役者として生きていく決意を固め、親の反対を押し切って大学を中退したというのです。売れる保証なんてなくても自分が決めた道なら、誰に何と言われようとその道に賭ける。そんな自分への厳しさがあったからだと思います。
“ノーペアネーム”の弱さを文字で補うとは、さすが文字の力“モヂカラ”を使って戦う「シンケンジャー」出身だけの事はありますね。
(分かる人だけ分かってくれればいい“たわ言”です。)
松坂桃李さんは数々のドラマ・映画に出演し、今や日本映画界に欠かせない存在となりました。昨年末、女優の戸田恵梨香(とだえりか)さんと結婚した事でも話題になりましたね。
今回は私の診断よりも、ご両親の名付けの由来が素晴らしすぎて感服致しました。
どこかの漫画の主人公の名前をそのまま付けたキラキラネームの様な薄っぺらいものではなく、しっかりと深い意味と願いが込められていますから、芸能界でも大成したのだと思います。
2月19日から主演映画「あの頃。」が公開されます。“あの頃”とは2000年頃を指し、松浦亜弥(まつうらあや)さんに魅せられてアイドルにはまるオタクが主人公の物語です。
正義のヒーローから等身大のオタクまで、どんな役を演じても「自分らしさを大切に」して欲しいですね。
他にも今年2本の出演映画が公開予定だそうで、まだまだお忙しい様です。
何と言っても「その徳を慕って人々が集まってくる」方ですから。
これだけ深い意味を考えて名前を付けて貰った松坂桃李さん、羨ましい限りです。
この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。