「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
早速ですがクイズです。
やすきよ・のりおよしお・ハイヒール。
この3組の名前の共通点は何でしょう?
今回は漫才コンビ編です。
『🎵あなたが〜好きだから、それでいいのよ〜、っとくらぁ!』
「テレサ・テンさんの「愛人」ですか。なんだか上機嫌ですね?」
『いやなに、俺先週大活躍だったからギャラが弾んじゃってさ〜、昨日は久しぶりに飲んじゃったよ〜。』
「へぇ〜、本当にギャラ出たんですか。」
『🎵アタシは〜、真澄のオンナでいいの〜、てか?』
「“待つ身の女”です!桑田さんの愛人限定の歌になってるじゃないですか!」
『バカやろー、真澄っつったら岡田真澄(おかだますみ)だろうが!』
「どっちでもいいです!て言うか、岡田真澄さんもう亡くなってるでしょ?そんな事よりヒントいきますよ!」
ヒント1:もう一度コンビの名前を整理してみましょう。
やすきよ =やすし・きよし
のりおよしお=のりお・よしお
ハイヒール =リンゴ・モモコ
『なんか関西色つえ〜なぁ。』
「まぁたまにはこんな回があってもいいでしょう。」
ヒント2:コンビ名やグループ名の場合は両端の文字に注目してくださいってなるんですけど、今回両端は関係ないんですねぇ。まぁ気楽に考えて下さい。
『おっ!シンキングタイムか?じゃあ1曲唄うか!』
「すでに1曲唄ってるでしょ。」
『🎵いつもそばにネエちゃん〜、女が好き〜、』
「ん?何の歌だこれ?」
『🎵好きな女の〜胸揉みながらも〜、違う女の〜胸も見たい〜、』
「ジュディ・オングさんの「魅せられて」じゃないですか!」
『🎵ハ〜ア〜、ウ〜ン〜、』
「ハ〜ア〜、ウ〜ン〜、じゃないですよ!お名前診断で名曲だって紹介したばっかりなのに、こんな下品な替え歌にされたら台無しじゃないですか!」
『🎵もう動悸が止まらない!』
「それも今週紹介した山本リンダさんの「どうにも止まらない」でしょ!?」
『1週間掛けてのフリ、ありがとな。』
「あなたの替え歌のフリの為に、お名前診断やってるんじゃありません!」
もう!シンキングタイム終わりですよ!・・・え?まだ分からない?
ヒント3:じゃあこれが最後のヒントですよ。「・」の前後の文字を見て下さい。
もうお分かりですよね。では正解を発表しましょう。
正解は、2人の名前の繋がりの部分が同じ母音になっている点です。
やすし・きよしは“し”と“き”の母音がどちらも「イ」、
のりお・よしおは“お”と“よ”の母音がどちらも「オ」、
リンゴ・モモコは“ゴ”と“モ”の母音がどちらも「オ」、
となっています。
同じ母音が続くので2人の名前を続けて言う時に言いやすいのです。
つまりコンビ名なのに“なめらかネーム”になる、という事でした。
こういった2人の名前を続けて言うコンビ名は、漫才界では古くから使われていて(当ブログでは“列記型”と呼んでいます。)最近でこそ少なくなりましたが
海原(うなばら)やすよ・ともこなど、何組かは現在も残っています。
あと、おひと方が亡くなられた為に解散となりましたが、
横山たかし・ひろしや海原さおり・しおりもこのタイプでしたね。
『あ〜〜、すまんの〜。』
「おや?ひょっとして・・・?」
『大金持ちのお坊っちゃまじゃ。みんな、笑えよ〜。』
「また亡くなった人の魂が入ったのかな?まぁいいや、続けよう。」
2人の名前のどちらが先になるか、クイズで紹介した3組の様に年功序列の場合もあるんですが、言いやすさというのもあると思うんですよね。
たかし・ひろしはひろしさんのほうが年上でしたし、
さおり・しおりもしおりさんのほうが年上でした。
やすよ・ともこに至ってはともこさんがお姉さんですからね。
『別に逆でも言いやすいんじゃないか?』
「ともこ・やすよより、やすよ・ともこのほうが言いやすいでしょ。」
『そうじゃな、すまんのう。』
「どっちのキャラで行くかだけ決めてもらっていいですか?」
あと、「横山」や「海原」といった“屋号”の最後の母音が「ア」なので、たかしさんややすよさんの名前が先にくる事で横山たかし、海原やすよと“なめらかネーム”になります。
だから年齢よりも言いやすさが優先されて順番が決められたんじゃないかと思うんです。
先に名前がくる方がなめらかネームになり、2人の名前を続けて言う時もなめらかに言える。一石二鳥ですね。
やすし・きよしは屋号が違いましたが、正式には横山やすし・西川きよしと、やすしさんの“し”と西川きよしさんの“に”の母音が同じ「イ」になるので続けて言いやすかったんです。
この様に漫才コンビの名前はただ何となく並べられたのではなく、言いやすさによって順番が決められていたんですね。
他にはいとし・こいし(夢路いとし・喜味こいし)や中田カウス・ボタンの様に2人の名前を続けて言うと、最初と最後の母音が同じ“リターンネーム”になる名前もあります。
『オール阪神・巨人はどっちにもあてはまらないだろ!』
「あのお二人は仲が良くないですから・・・。」
『紳助・竜介は?』
「早くからコンビ格差がありましたし・・・。」
『サブロー・シローは?』
「あの二人も仲は良くなかったんで・・・もうこんな話はやめましょう!今日はもう終わったんで、今から飲みにいきましょうか?有作さんのおごりで。」
『あ〜〜!ワシにそんな金があると思うか?』
「えっ?でもギャラが入ったって言ってましたよね?」
『そんなん嘘に決まっとるやろ〜、ギャラなんか出るかいな〜。』
「でも、昨日久しぶりに飲んだって・・・。」
『飲んだのは酒やのうて水じゃあ。』
「水であんな酔った振りしてたんですか?」
『酔うた振りでもせなやってられるかいな〜。』
「なぁんだ、ギャラ入ったんじゃないのか。・・・あ、でも10万円の給付金入ったでしょ?」
『そんなに言うなら1軒だけやぞ横山。』
「私横山じゃないですけどね。」
えーこの様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
『なに!?10時で終わり?つらいのォ〜。』
「第二波の影響!」
ではまた次回をお楽しみにー。