勝手にお名前診断 (第159回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第159回目の今日は有吉弘行さんです。
このお名前は本名で、読みは「ひろゆき」ではなく「ひろいき」です。
ローマ字で書くとARIYOSHI HIROIKIとなり、苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
高校生の頃、番組の企画でオール巨人(きょじん)さんの下へ弟子入りした有吉弘行さんは、兄弟弟子と喧嘩して怪我をさせ巨人師匠から謹慎を言い渡されます。
そのまま地元・広島で同級生だった森脇和成(もりわきかずなり)さんを誘って上京し、猿岩石(さるがんせき)というコンビを結成しました。
この奇妙なコンビ名は、2人の中学時代の同じクラスにいた女子のあだ名“猿女房”と“ほくろ岩石”の“猿”と“岩石”をくっつけて出来たものです。
猿岩石は「進め!電波少年」のユーラシア大陸をヒッチハイクで横断するという企画にだまされて参加し、過酷な旅に挑戦させられます。
その模様が放送される度に反響を呼び、人気と知名度はぐんぐん上昇していきました。
そしてゴール直後は大人気となり、テレビを含む各メディアで引っ張りだこになります。
藤井(ふじい)フミヤ・尚之(なおゆき)兄弟に「白い雲のように」という歌まで提供してもらい大ヒットするなど、時代の寵児となりました。
しかし所詮は一時的な世間の盛り上がりに過ぎず、ほとぼりが冷めた頃には人気もどんどん低下していきました。
由来はともかく、猿岩石というコンビ名がせめて最初と最後の母音が同じ“リターンネーム”だったらもう少し長く続いたのに・・・というのは私の独り言です。
全国的な人気が嵐の様に過ぎ去ってからは地元・広島のローカルタレントとして活動を続けましたが、収入が激減した為に先輩芸人の上島竜兵(うえしまりゅうへい)さんらの世話になるなどして不遇の時代を耐え凌ぎます。
やがて芸人を続けたい有吉さんと役者・実業家志向の森脇さんとの間に溝ができ、2004年に猿岩石は解散してしまいました。
解散後ピン芸人となった有吉さんは「内村プロデュース」で久しぶりの全国ネットのバラエティーに出演します。
大ヒットした(?)DVD「リアクションの殿堂」ではダチョウ倶楽部と出川哲郎(でがわてつろう)さんを相手に司会進行(イジり役)を務めるなど、徐々に仕事も増えていきました。
そして「アメトーーク!」で品川庄司の品川祐(しながわひろし)さんを「おしゃべりクソ野郎」と揶揄した瞬間大爆笑が起こり、再ブレイクのきっかけを掴みます。
毒を交えながらも、言われた本人さえ思わず笑ってしまうようなあだ名を付けるネーミングセンスが、猿岩石を知らない若い世代にも受け入れられたのです。
そこからまた急激に仕事が増え、出演オファーが殺到します。その頃はひな壇からパネラー、司会に至るまで八面六臂の活躍を見せました。
普通は司会者のポジションまでつくと、パネラーなどの仕事は受けなくなるものですが、これ以上は身体が持たないという限界まで出演し続けました。
それは一度地獄を味わっているからなのです。仕事が無くなる苦痛を味わっているから、「仕事があるだけでありがたい」と思えたからなのです。
(この点が一昨日紹介した東野幸治さんと大きく違うところですね。)
なめらかネームは司会者向きの名前です。
再ブレイク後は並居る中堅芸人を追い抜き、一気に司会者のポジションに就きました。
現在、民放各局とNHKでも冠番組を持つなど、あまりにもMC担当の番組が多い為、中にはマツコ・デラックスさんや櫻井翔(さくらいしょう)さんと共同で司会をしている番組もありますが、「有吉反省会」や「有吉ゼミ」(水卜麻美(みうらあさみ)さんが隣にいますが、日本テレビのアナウンサーですのでこの場合はアシスタントとなり、共同司会には含まれません。)など1人で司会をしている番組も多いので、単独司会者向きのなめらかネームの面目を保っていると言えます。
(この点がリターンネームの今田耕司さんとは違うところです。)
えっ?元相方の森脇和成さんは何をしてるかって?
サラリーマンになったり、経営者になったり、ホストになったりと安定しない生活を送り、現在も一応フリーでYou Tubeなどの活動はしているそうですよ。
ローマ字で書くとMORIWAKI KAZUNARIと、
苗字の最後の文字「き」と、下の名前の最初の文字「か」
フルネームの最初の文字「も」と、最後の文字「り」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
“ノーペアネーム”は生活が不安定になりがちなのです。
また、コンビのどちらかがなめらかネームの場合は、なめらかネームの方が本業(お笑い)を貫いて芸能界で生き残るというデータがあります。
その辺も2人の名前にちゃんと表れているんですよ。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。