勝手にお名前診断 (第139回)※2021.5.3改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第139回目の今日は一青 窈さんです。
このお名前は本名で、“一青”という地名が石川県にあります。
ローマ字で書くとHITOTO YOとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「オ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
この記事でも紹介している様に“なめらかネーム”の女性歌手は、男性顔負けの男らしい歌や、恋愛なんてそっちのけのスケールの大きな歌を唄ったほうが成功する傾向があります。
台湾人の父と日本人の母の間に生まれたハーフである一青 窈さんは、幼い頃に父を台湾に残して日本での生活を始めました。小学2年生の時に父親が癌で亡くなり、母親の苗字“一青”を名乗るようになります。
大学時代にアカペラサークルに所属し、そこで現ゴスペラーズの北山陽一(きたやまよういち)さんと出会って詩が面白いと評価されて以降、自分で作った詩で唄うようになりました。
その後福祉イベントで唄っているところをスカウトされ、2002年に「もらい泣き」でデビューしていきなりのヒットとなります。
初見では絶対に読めない「一青窈」という名前も(ひととよう)と認知されていきます。
この、同じ文字が続くタイプの名前を“連チャンネーム”と呼びます。
ただでさえ同じ文字が続くので呼びやすい、覚えてもらいやすいという特徴がある上に、一度読み方さえ分かればなかなか忘れられない印象の強い名前なので、たちまち浸透していきました。(斜体文字が加筆した部分です)
そしてテレビの歌番組で唄う事になったのですが、極度の緊張から「立って唄う事が出来ない」と床に座り込み、更に「このほうが楽だから」と裸足で唄いだしたのです。
これはもう「女性らしく見られたい」という感情を放棄した行為です。
昔、梓(あずさ)みちよさんが「二人でお酒を」という歌をステージに座り込んで唄っていましたが、この場合は歌のイメージに合わせた「演出」でした。ところが一青窈さんはデビュー早々、なりふり構わず裸足で座り込んだのです。
なめらかネームの女性歌手に共通して言える事ですが、
水前寺清子さんや加藤登紀子さん、和田アキ子さんの“超”ショートヘアに
天童よしみさんのわがままボディーなど、
優先順位が「女性らしく見られたい」よりも、「自分がこうしたい」とか「そのほうが楽」になっていると思うのです。
なめらかネームの女性歌手は、男らしい歌が合うだけでなく、内面的にも男らしくなってしまうのでしょうか?
◉カラオケの定番「ハナミズキ」
同じ文字が続く“連チャンネーム”は“ワンモアネーム”でもあります。
デビュー曲がヒットするとそのイメージが強くなり過ぎて2曲目以降がヒットせず、得てして“一発屋”になりがちですが、“ワンモアネーム”の一青窈さんはそのジンクスを打ち破りました。
2004年に発表した5枚目のシングル「ハナミズキ」がロングヒットとなったのです。
こちらは2番の歌詞に「僕の我慢が」とあるように男性目線の歌です。冒頭の「空を押し上げて」という歌詞にもスケールの大きさが感じられますね。
作詞した本人曰く、2001年の9・11事件の時にニューヨークにいた友人の体験を元に書いたそうで、最初は「銃」や「テロ」などの言葉が含まれていたそうですが、なぜか最終的には幼い少女を想う優しい歌になりました。
特に「君と好きな人が百年続きますように」の一節でヤラれた人が多かったんじゃないでしょうか?
平成30年の間で最もカラオケで唄われた曲として、一青窈さんの代表曲になったのです。
何度も言うようですが、なめらかネームの女性歌手は男性目線の歌や、スケールの大きな歌を唄うと成功するんですよ。
そしてその世界観が求められ、2005年からは作詞家として他のアーティストに詞を提供するようになる傍ら、2014年に大ヒットしたドラマ「昼顔」の主題歌として、その昔金井克子(かないかつこ)さんが唄った「他人の関係」をカヴァーしました。
一応恋愛の歌なのですが、不倫がテーマのドラマ主題歌に起用される程、かなり屈折した恋愛模様が描かれています。
思えばデビュー曲の「もらい泣き」も、「夜光虫」や「ひきこもり」など特異なワードが盛り込まれた、決してストレートな恋愛の歌ではありません。
たまに恋愛の歌がヒットしたと思ったらこの屈折度合い、やはりなめらかネームの女性歌手は純粋な恋愛の歌が合わないと思われます。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。