矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

水前寺清子さん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第137回)※2021.5.1改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第137回目の今日は水前寺清子さんです。

このお名前は芸名です。

 

ローマ字で書くとSUIZENJI KIYOKOとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。

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この記事でも紹介している様に“なめらかネーム”の女性歌手は、男性顔負けの男らしい歌や、恋愛なんてそっちのけのスケールの大きな歌を唄ったほうが成功する傾向があります。

 

本名は林田民子というお名前で、

ローマ字で書くとHAYASHIDA TAMIKOとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」なのでこちらもなめらかネームですね。

 

ショートヘアーと着流し姿がトレードマークの水前寺清子さんは、前回の東京オリンピックが開催された1964年、19歳の時に「涙を抱いた渡り鳥」でデビューしました。

タイトルから男性の歌かと思いきや、涙を隠して旅に出る女性の心情を描いた内容でした。

その後も「娘田原坂」「女黒田節」「女三四郎と、タイトルに「娘」や「女」という文字が入る、男勝りな生き方をしながらもどこかで女性としての幸せ(恋愛)に未練を残しているという内容の歌が続きます。

しかしデビューから2年後、初めて大きなヒットとなった「いっぽんどっこの唄」では、「ぼろは着てても心の錦〜(中略)〜どんとやれ男なら」と、歌詞の主人公が完全に男性に切り替わっていました。

それ以降「男でよいしょ」「人生男節」「男じゃないか」と、タイトルに「男」の文字が多くなり、明確に男性目線の「男意気」路線に変わって行ったのです。

更に三百六十五歩のマーチが100万枚を超える大ヒットとなります。こちらはタイトル通りの行進曲で、まさに恋愛なんてそっちのけの内容でした。

やはりなめらかネームの女性歌手の法則通り、男らしい歌や恋愛なんてそっちのけの歌で成功した方なのです。

 

◉動物のチーターではない?

 

水前寺清子さんには“チータ”という有名な愛称があります。

足が速かったから動物のチーターになぞらえてそう呼ばれるようになったのではないかと思われる方も多いでしょうが、実は本名から来たものです。

デビュー前から目を掛けていた作詞家の星野哲郎(ほしのてつろう)さんが、小柄だった林田民子さんを「小さなたみちゃん」と称し、それが略されて“チータ”になった事が正しい由来です。

だからチーターと呼ぶのは間違いで、正しくは“チータ”と最後は伸ばしません。

まぁ本人もチーターと呼ばれる事はまんざらでもなかった様で、チーターの柄が入った着物を着て唄った事もあったそうです。そりゃ誤解も招きますわねぇ。

 

◉女優運が開花?大ヒットドラマの主演

 

渡る世間は鬼ばかり」のプロデューサーとしても知られる石井(いしい)ふく子さんが、歌手しかやらないという信念を持っていた水前寺清子さんを「ドラマの役柄のイメージにぴったりだ」と何度も出演交渉して口説き落とし、主演させたドラマが「ありがとう」でした。

主人公と山岡久乃(やまおかひさの)さん演じる母との日常生活や、石坂浩二(いしざかこうじ)さんが演じた恋人との恋愛も描かれたそのドラマは、民放ドラマ史上最高の視聴率56.3%を記録し正に大ヒット、当たり役となりました。更にその主題歌「ありがとうの歌」も唄ってヒットします。

なめらかネームは女優運も強い名前です。特にヒット作や当たり役に恵まれる運を持っています。

また本名の林田民子というお名前をひらがなにすると(はやしだたみこ)と一方に濁点は付くものの、「た」という文字が2つ入る“ワンモアネーム”でもあります。 

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歌がヒットしてドラマもヒットと、まさに“ワンモア”な活躍ですね。

ドラマはシリーズ化され水前寺清子さんは第3シリーズまで主演しましたが、やはり歌手活動に専念したいとの意向で降板し、第4シリーズでは主演が「世界は二人のために」などのヒットで知られる佐良直美(さがらなおみ)さんに交代となりました。(バトンを受けたのもなめらかネームの歌手だったのです。)

その当時は「歌手がドラマに出ると歌が売れなくなる」というジンクスの様なものがまことしやかに囁かれていたようで、それを懸念して降板した節もあったそうですが、それにしても勿体ない話ですね。

 

かつては「紅白」の常連として大トリや司会を務めた事もありましたが、1986年を最後にもう30年以上も出場していません。「紅白はヒット曲が出ない限りは出場しない」という自分への戒めもあるようで、芸名(すいぜんじよこ)は「き」が入る“お・か・きネーム”でもある為、芸名を名乗っているうちに自分への厳しさが身についたのかも知れません。

(斜体文字が加筆した部分です) 

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それでも唄うスタイルを(ヘアスタイルも)変える事なく55年以上歌手活動を続けてきました。

ちなみにデビュー前はポップス系の歌手志望で、自分で考えていた芸名は「東京マリ」だったそうです。もしその名前だったらここまで続いていたか、いや売れていたかどうかも・・・。

プロデューサー向きの“リターンネーム”ではないので自己プロデュース力は弱かったのかなと。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。