勝手にお名前診断 (第111回)※2021.4.4改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第111回目の今日は吉田拓郎さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くとYOSHIDA TAKUROとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
また、フルネームの最初と最後の母音も同じ「オ」ある事もよくわかります。
この様なお名前を最初の文字に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
(平仮名で書くと“たくろう”となるので、最後の母音が「ウ」だと思われがちですが、「ろ」を伸ばしている音ですので、カタカナで書くと“タクロー”となり、最後の母音は「オ」という事になります。)
つまりこのお名前は、なめらかネームとリターンネームの両方に該当します。
この様なお名前を、トランプ(ポーカー)の役にかけて“ツーペアネーム”と呼びます。
更に、全て平仮名にした場合(よしだたくろう)となり、1文字目に濁点は付くものの、苗字から下の名前にかけて同じ「た」という文字が続いています。
こういう同じ文字が続くタイプの名前を“連チャンネーム”と呼びます。
同じ文字が続くので呼びやすい、覚えてもらいやすいという特徴があります。
「名前の法則」の世界における良い名前の条件を総なめにしていると言ったところですが、
“ツーペアネーム”で苗字から下の名前にかけての“連チャンネーム”と言えば福山雅治(ふくやままさはる)さんも同じタイプです。
アマチュア時代から音楽コンテストの上位に入賞するなど、才能の片鱗を示していた吉田拓郎さんは、1972年にCBSソニーとアーティスト兼プロデューサーとして契約を結び、本格的にプロとして活動を始めました。その時発売した「結婚しようよ」が40万枚以上を売りあげるヒットとなります。それまでのフォークソングは若者たちの反体制的なメッセージが込められたものでしたが、タイトル通り女性へのプロポーズがテーマのこの曲のヒットにより、一般的な音楽として認められるきっかけとなりました。
さらに「旅の宿」もヒットしたことで作曲の依頼も舞い込む様になります。
この時点でもうなめらかネームの歌手運とリターンネームのプロデューサー運を発揮していますね。
◉テレビに出ない歌手の先駆け
吉田拓郎さんから始まったと言われているものがいくつかあるのですが、まず1つは曲がヒットしても「テレビに出ない」という事でしょう。
他の歌手の多くがテレビを利用して歌を売り込んでいた事への反発だったと思われますが、「旅の宿」のヒット中にも関わらずテレビ出演を拒否し始めます。
それ以降他のフォーク、ニューミュージック系の歌手浜田省吾(はまだしょうご)さんや中島(なかじま)みゆきさんなども「テレビに出ない」事が当たり前の様になっていった事を考えると、それだけ影響力が大きかったのでしょう。
歌詞の字余り、字足らずも拓郎さんからと言われていて、それまでの日本の歌謡曲やポップスは、音譜ひとつにひとつの文字がぴったりとハマるものだったのですが、言葉を自由にメロディに載せる事を優先し、多少の字余り、字足らずは犠牲にしていました。
また、です・ます調の歌詞を多く取り入れる事で、それまでのフォークやロックの反骨心を煽る様な歌詞とは一線を画した、独自の世界観を作り上げました。
更に森進一(もりしんいち)さんに提供した「襟裳岬」のヒットによって、演歌歌手の歌は演歌系作家が作るという常識を払い退け、歌謡曲との境界線を無くしフォークの地位を向上させます。
その後もキャンディーズの「やさしい悪魔」や、石野真子(いしのまこ)さんの「狼なんてこわくない」など、アイドルに提供した曲もヒットしました。
同じ文字が続く“連チャンネーム”は“ワンモアネーム”でもあります。
“ワンモアネーム”はグループで成功してソロでも成功する方に多い名前ですが、最初からソロの方は自分で唄った曲がヒットして、他の歌手に提供した曲もヒットするという傾向がある様です。(斜体文字が加筆した部分です)
またその頃のフォーク歌手では珍しく女性人気が高かった事でも知られ、四角佳子(よすみけいこ)さん、浅田美代子(あさだみよこ)さん、森下愛子(もりしたあいこ)さんと3度の結婚歴がある事も物語っています。
◉意外と?話し上手
テレビに出ないという選択をする事からも、喋る事は苦手なのかと思いきや、自身のコンサートではMCに時間を費やし、50分のステージで40分喋った事もあったそうです。
単なる喋り好きではなく話が面白かったのでお客さんも聞き入っていたのでしょう。その面白さはラジオのDJでも活かされ、テレビに出ない代わりにラジオでは「オールナイト・ニッポン」など多くのレギュラー番組を担当してきました。
なめらかネームは目立ちたがりな方が多いのでおかしいとは思っていたんですが、リターンネームの話し上手という特性がそこで活きていたんですね。
名前的には福山雅治さんと近いタイプだと申しましたが、女性人気も高いシンガーソングライターで、話も上手くて面白いと、共通点が多いですね。違いは拓郎さんが俳優の仕事をほとんどしてこなかったぐらいじゃないでしょうか。
90年代頃からはそれまで張っていた片意地も緩んできたのか、KinKi Kids の「LOVE LOVE あいしてる」などバラエティー番組にも出始めたので、そちらの印象が強い方も多いでしょうね。
昨年4月から月1でレギュラーを務めている「オールナイト・ニッポンGOLD」のパーソナリティーが、1年経って改編期を乗り越え4月からも続く事になりました。
さすがに全盛期よりキレは衰えたかも知れませんが、74歳になった今もまだまだ現役なのです。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。