矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

中森明菜さん【お名前診断】

勝手にお名前診断  (第53回)

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第53回目の今日は中森明菜さんです。

 

この中森明菜というお名前は本名で、

ローマ字で書くとNAKAMORI  AKINA となり、フルネームの最初と最後の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

 リターンネームの芸能界での特徴は、女性の場合まず歌手業に強いという事です。 

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この記事でも紹介している様に「ヒット曲に恵まれる」方が多く、違うジャンルに進出しなくても、ほぼ歌手業だけで成功するという傾向があります。

 

中森明菜さんはアイドル豊作の年と言われた1982年デビューの、いわゆる“花の82年組”の1人として数えられていますが、その中では極めて異彩を放っていました。

同期の女性アイドルたちが、バラエティー番組やオールスター運動会、水泳大会などに出演する中、明菜さんは「ザ・ベストテン」や「トップテン」など、レコード売り上げの上位に食い込んだ者しか出演出来ない歌番組への出演が中心でしたし、出す曲が全て上位に入っていた為、週に2本とは言えほぼ毎回登場するレギュラーの様な状態でしたので、それだけでも充分だったのです。

しかしそこには2年先輩のライバルがいました。

昨日の記事で紹介した松田聖子(まつだせいこ)さんです。

明菜さんの歴史を語る上で、聖子さんの存在は欠かせません。

当時の世間は聖子派と明菜派のほぼ真っ二つに分かれ、人気を二分していました。

柔かで正統派の聖子さんに対し、それまでのアイドル像を覆す気丈な振舞いの明菜さんを支持する人が多かったのです。

歌のイメージも拍車を掛けました。特に初期の曲は「少女A」や「禁区」、「1/2の神話」など、大人や社会のルールに対して反抗的な歌詞の内容が多かった為、“ツッパリアイドル”と称された事もありました。

 

また「〜な」で終わる女子の名前も今でこそ多くなりましたが、

当時の他のアイドルの名前は

「昌子」「淳子」「聖子」「奈保子」などの「〜子」で終わる名前、

「めぐみ」「裕美」「ひとみ」などの「〜み」で終わる名前、

「沙織」「真理」「みどり」などの「〜り」で終わる名前、

「百恵」「郁恵」「芳恵」などの「〜恵」で終わる名前

など、まだまだオーソドックスな女子の名前が多かった為、「明菜」という名前は一際存在感を放っていたと思われます。

 

◉アイドルからアーティストへ

 

明菜さんは衣装に対してのこだわりが強い方でした。

デビューして間もない頃に「私は大人たちの着せ替え人形ではない」と言い放ったという逸話があり、その言葉だけを切り取ると生意気な発言にも取られかねますが、自分の意見を言わず、ただ大人が用意した衣装を着るだけの歌手にはなりたくないという気持ちの現れだったとも思えます。

実際に衣装や髪型、振り付けに至るまで、歌のイメージに合わせたセルフプロデュースも積極的に行い、唄う事だけでなく“魅せる”事にも心血を注いでいました。

私が印象に残っているのは「ザ・ベストテン」の「年間ベストテン」の回で、その週にランクインした歌の衣装を着て唄った後、生放送の為に衣装替えが間に合わないとの理由から、年間ベストテンにランクインしていた曲を唄わずに終わるという事がありました。

それほど衣装も含めたトータルイメージにこだわっていたのです。

 

そしてデビューから僅か3年後の1985年、「ミ・アモーレ」でレコード大賞を受賞すると、翌年「DESIRE−情熱−」で2年連続受賞し、名実ともにアーティストの仲間入りを果たしました。

 

 

しかし中森明菜さんの物語はハッピーエンドでは終われません。

気丈に見えた彼女も、恋に溺れる1人のか弱い女性だったのです。

恋人だった近藤真彦(こんどうまさひこ)さんの自宅マンションで自殺未遂を起こしてしまいます。

 

これまでにも何度か、名前に「き」が入る方は自分に厳しい方が多いという事はお伝えしてきましたが、その厳しさが仕事に対して前向きに活かされていれば良いのですが、少しでも歪んでしまうと、自分を責めたり追い込んだりしてしまう危険性があるのです。

名前に「き」が入っている方は自分を追い込み過ぎないよう注意して下さい。

 

一命を取り留めた明菜さんはその後芸能界に復帰しましたが、痩せてしまった身体から悲壮感は拭えませんでした。

それでも彼女は唄う事を選びました。

歌でしか自分を表現する事が出来ないかの様に。

“歌手・中森明菜”の復活を待つ、根強いファンの為に。

そして何より、大好きな歌を唄い続ける為に。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。