勝手にお名前診断 (第89回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第89回目の今日は関口宏さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くとSEKIGUCHI HIROSHIとなり、苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
関口宏さんは俳優・佐野周二(さのしゅうじ)さんの長男として生まれ、20歳で芸能界に入りました。
(ちなみに弟の佐野守(さのまもる)さんは元俳優、奥さんは歌手の西田佐知子(にしださちこ)さん、息子さんは俳優の関口知宏(せきぐちともひろ)さん、と芸能一家なのです。)
俳優としてデビューしたものの脇役が多く、これと言った代表作もありませんでしたが、この方の場合その分の運が司会業で花開きます。
27歳で「スター千一夜」の司会を初めて務めるのですが、この番組は“千一夜”の文字通り毎晩の様に放送される、今では考えられない夜の帯番組だったのです。
司会も何人かが日替わりで担当し、また俳優を起用するという特徴もあった為、
石坂浩二(いしざかこうじ)さんや田宮二郎(たみやじろう)さん、女性では吉永小百合(よしながさゆり)さんが担当した回もあったそうですが、1番長期間に渡って定期的に担当したのが関口宏さんでした。
◉司会者を演じていた?
そうして世間に司会者としてのイメージが付き、
「クイズ100人に聞きました」の司会を務めると、その後も
「わくわく動物ランド」「サンデーモーニング」「東京フレンドパーク」
「知ってるつもり?!」「どっちの料理ショー」「テレビあっとランダム」
など、数々の名番組を担当し“視聴率男”とも呼ばれました。
これらの番組のうちどれか1つは見た事ある方が多いと思いますが、意外と関口宏さん自体の印象は薄いかも知れません。
というのも、あまり感情の起伏を表さず、穏やかな表情で出演者を見守る様な司会ぶりだったからです。まるで司会者の役を演じていたかの様な・・・。
ゲストを引き立たせる為、司会者は目立ち過ぎてはいけないという哲学があった様にも思えます。それはきっと俳優時代から脇役が多かった為に培われた、主役以上に目立ってはいけないという精神の表れだったのでしょう。
なめらかネームは俳優運も司会者運もある名前ですが、この方は司会者になってから俳優向きの特性が発揮されたのではないかと思えます。
◉ミュージックステーションの初代司会者
1986年から現在まで継続し、音楽番組では「MUSIC FAIR」に次ぐ老舗となった「ミュージックステーション」ですが、ずっとタモリさんが司会だと思っていませんか?
最初の半年だけだったせいか、いっそ無かった事にしてしまえとばかりに「◯◯周年」「◯◯回記念」などのメモリアル特番で第1回のVTRが流れても、関口宏さんの出演シーンは使われません。
まるで黒歴史か(もっと悪く言うと犯罪者)の様な扱いですが、丁度その頃からタモリさんやビートたけしさんなどのお笑いタレントが司会を務める番組が多くなったので、その過渡期だったんですね。
ちなみに「TVタックル」も開始当初は関口宏さんとたけしさんのW司会でした。
現在は日曜朝の「サンデーモーニング」で落ち着いた司会ぶりを見せています。視聴者も(特に高齢の方は)安心するんじゃないでしょうか。そして今でも自分は目立たず周りを立てるという基本精神は変わっていない様です。だから張本勲(はりもといさお)さんの「喝!」も引き立つんでしょう。司会者のスタイルも様々ですが、本来のあるべき形はこうなんじゃないか、とも思わされるのです。
この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。