矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

◎お名前じゃんけん(第5回)石川ひとみvs倉田まり子

◎お名前じゃんけん

(第5回)石川ひとみvs倉田まり子

 

この「お名前じゃんけん」は、ほぼ同時期に活躍した有名人をお二人(二組)ずつ紹介すると共に、「名前の法則」で見るとどちらが良い名前だったのかを検証し、勝手ながら勝敗を着けようという企画です。

 

『はぁ〜っ。』

「どうしたんですか溜め息なんかついて。」

『いや唄い疲れだよ。』

「唄い疲れ?」

『昨日の紅白で31曲も唄ったから疲れちゃって。』

「調子に乗ってじゃんじゃん唄うからでしょ。」

『おまけにシルバーウィークの連休疲れも重なって、もうヘロヘロだよ。今日はもう唄えそうにないな。』

「誰も唄ってくれとは頼んでないですけどね。」

『だから今日は楽な企画にしてくれ。』

「分かりました。じゃあ今までのお名前じゃんけんで一番弱〜いやつやります。」

 

第5回目は石川ひとみさん vs倉田まり子さんです。

 

『弱いって何が?』

「ネームバリューが、です。」

『はっきり言うなよ、この2人に失礼だろ!?』

「だってマー君VSハンカチ王子に比べたら、はるかに知名度低いじゃないですか。」

『そりゃそうだけど、言いようってもんが・・・。』

「疲れてるのは唄ってる有作さんだけじゃないんですよ!」

『えっ!?』

「私だって31曲分ツッコんで裏まわしもして、疲れてるんです!それに有作さんが楽な企画にしてくれって言うから、弱めであっさりめの2人にしたんでしょ!」

『わ、わかったよ。俺が悪かったよ。』

「さぁ、有作さんはどっちにしますか?」

『うーん、倉田まり子かな?』

「じゃあ私は石川ひとみさんでいきます。いいですね?」

『悪くないと思う・・・。』

※ここまでは内輪の話です。読者の皆さんには関係のない事なので忘れてください。

 

石川ひとみさんは1978年5月にレコードデビュー、倉田まり子さんは78年4月から「レッツゴーヤング」のサンデーズの一員としてテレビ出演を始め、79年1月にレコードデビューと、ほぼ同時期のデビューだったんですね。

年齢も1つ違いで髪型や顔立ちも似ていた事からよく比較された2人でした。それだけに名前の差が物を言う対決と言えます。

 

それでは対戦スタートです!

 

1回戦:お名前対決

 

ここでは「名前の法則」で重要となる部位(苗字と下の名前の間の部分、フルネームの最初と最後)で同じ母音のペアが出来るかで勝負を着けたいと思います。

 

ではまず石川ひとみさんのお名前から見てみましょう。

ローマ字で書くとISHIKAWA HITOMIとなり、

フルネームの最初と最後の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で “リターンネーム”と呼びます。

 

次に倉田まり子さんのお名前を見てみましょう。

ローマ字で書くとKURATA MARIKOとなり、

苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。

 

“リターンネーム”は女性歌手運の強い名前です。 

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特に恋愛の歌やアイドル系の女性らしい歌に強く、「ヒット曲に恵まれる」という特性もあるので、違うジャンルに進出しなくてもほぼ歌手業だけで成功するという傾向があります。

 

それに比べると“なめらかネーム”は女優向きの名前で、女性歌手では中村(なかむら)あゆみさんや相川七瀬(あいかわななせ)さんの様なロック系の歌のほうが向いています。

逆に恋愛の歌や女性らしい歌をヒットさせるのは難しいという事になるんですねぇ。それを踏まえた上でご覧ください。

 

倉田まり子さんは3枚目のシングルHOW!ワンダフルがヒットして、レコード大賞の新人賞を受賞するなど一歩リードします。

『よーし!いいぞー、倉田まり子ーっ!』

「まだまだ、勝負はこれからです。」

 

石川ひとみさんはデビューからなかなかヒットに恵まれなかったものの、81年に「この歌が売れなかったら歌手を辞めよう」とまで思った11枚目のシングル「まちぶせ」が大ヒットしたのです。

『やっと並んだぐらいだろ?』

「いえ、倉田まり子さんの「HOW!ワンダフル」は“ヒット”ですが、石川ひとみさんの「まちぶせ」は“大ヒット”ですから。」

 

この「まちぶせ」の大ヒットによって石川ひとみさんは紅白歌合戦にも出場しました。一方の倉田まり子さんは歌手としての活動よりもスキャンダルで名が知られる事となってしまい、85年には芸能界から引退する事態に追い込まれました。

 

よって今回は石川ひとみさんの勝利となりました!

 

『まぁまだ1敗だからな。よし、2回戦だ!』

「あ、もう終わりですよ。」

『なにっ!?今まで3回戦とか4回戦まであっただろが!』

「だから弱めであっさりめって言ったでしょ。」

『あっさり過ぎるだろ!あややVSミキティの時は“ダンナ対決”とかあったじゃないか!』

「このお二人は旦那さんもそんなに有名な方じゃないですし、やる意味ないかなって。」

『でも1回戦だけって短か過ぎるだろ!?』

「まぁたまには1発勝負で早く終わるってのもいいんじゃないですか?今までがダラダラ長過ぎたんですよきっと。」

『せめて2回戦ぐらいは・・・。』

「2回戦やろうにも、倉田まり子さん引退しちゃってますし、石川ひとみさんも「まちぶせ」の後はヒット曲ないですし。」

『それでも石川ひとみの勝ちなのか?』

「だって1曲でも大ヒットがあるお陰で、今だに“懐かしのアイドルコンサート”とかに歌手として参加してるんですよ。「イルカに乗った少年」(じょう)みちるさんとかと一緒に。」

『🎵誰も知らない〜、だろ!』

「あぁ、そんな唄い出しでしたね。」

『唄い出しじゃなくて、ホントの意味で誰も知らないだろって言ってんだよ!』

「あっ!そっちの意味ね。」

 

まぁ甚だ簡単ではございますが、ほぼ同時期にデビューして顔も似ていると言われた2人。女性歌手向きのリターンネームだった石川ひとみさんのほうが大ヒット曲に恵まれて、40年経った今でも歌手として活動を続けているというお話でした。

 

『くっそー、また負けかよ!」

「余談ですが倉田まり子さんは坪田(つぼた)まり子と改名してキャリアカウンセラーとして活動しているそうです。」

『なら2回戦出来るじゃないか!』

「いえ、あくまで余談ですから。」

 

とまぁこんな感じで「お名前じゃんけん」今後も思い立った時にやっていきたいと思います。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

『キョロキョロ・・・』

「何を警戒してるんですか?」

『だって今も石川ひとみが“まちぶせ”してるんだろ?』

「いや歌のタイトルですから・・・。」

 

ではまた次回をお楽しみにー。