矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

“伝説”多すぎて伝えきれんわ!〈雑記Week②〉

今週はいつもの「お名前診断」をお休みして雑記Weekをお送りします。

 

一応名前にまつわる話とか、有名人やヒット曲にまつわる話、あと最近テレビを見ていて思った事など、芸能人の方の名前も最低1人は何処かに入れて、ブログのタイトルから逸脱しすぎないようにするつもりです。

 

2回目のテーマは

“伝説”多すぎて伝えきれんわ!です。

 

『何だこのフット後藤の「高低差あり過ぎて耳キーンてなるわ!」みたいなツッコミは?』

「いや冗談抜きで、私が今1番言いたい事です。」

『良いじゃん!“伝説”ってなんかカッコいいし。』

「その、なんかカッコいいからってだけで使いたがる輩が多過ぎるんです!」

『そうかなぁ?』

「使い方が合ってるならまだいいですよ、でもほとんどが間違った使い方をしてる!」

『例えば?』

「いいですか、“伝説”っていうのは・・・」

 

親から子へ、子から孫へと、何世代にも渡って伝えられていく様な話の事を言うんです。

実際に見た人、体験した人がもうこの世にいない。

だから大方でも話を知っている人に尋ねるしかない、伝え聞く事しか出来ないから“伝説”なんですよ。

『ふんふん・・・。』

ところが!

『あーびっくりしたー!』

今のマスコミはたった1年ほど前の、まだ見た人や体験した人がそこらじゅうにいる様な、記憶に新しい出来事でも“伝説”呼ばわりするんです!

『あーぁ、お茶こぼしちゃったよ〜。』

 

1年も経ってたらまだ良いほうで、ひどい時は1ヶ月前とか1週間前、下手すりゃ1日前の事でも“伝説”って言うんです!

 

そう!今や過去の事は全て“伝説”なんですよ!

 

“伝説”のライブ、“伝説”のバンド、“伝説”のグループ、

“伝説”のアイドル、“伝説”のプレー、“伝説”の番組、

“伝説” “伝説” “伝説” “伝説”、多すぎて伝えきれんわ!

『興奮し過ぎて関西弁になってるぞ・・・。』

しかも!

『・・・まだ続くのね。』

 

成功者とそうでない者、この両極端がどっちも“伝説の〇〇”になっている!

『え?どういう事?』

 

この“伝説の”という表現には裏があって、

例えばBOØWY(ボウイ)の事を“伝説の”バンドと呼ぶ、これはまだ分かります。

ヒット曲もたくさんあってバンドとして大成功したし、映像や音源は残っているものの、当時のライブを見た人や体験した人は周りになかなかいないですからね。

 

でもそれとは反対に、はっきり言って1曲しか売れなかった様な、当時若者だった世代の、それもごく一部しか知らない様なバンドでも、“伝説の”バンドなんですよ。

 

ここで名前を出すのは申し訳ないですが、

PINK SAPPHIRE(ピンクサファイア)は、1990年代にプリンセス・プリンセスやSHOW−YAの登場で沸き起こったガールズバンドブームに乗って登場した女性4人組ロックバンドです。

デビュー曲「P.S. I LOVE YOU」がドラマ主題歌に起用されていきなりヒットしましたが、それ以降は続きませんでした。俗に言う“一発屋”ですよ。

それでも昔のVTRを編集した歌番組で紹介される時は“伝説の”バンドなんです。

『それもある意味当時のライブを見た人や体験した人が周りになかなかいないから“伝説の”で良いんじゃねぇの?』

「公式が成り立たないでしょう!」

 

BOØWY=“伝説の”バンド、PINK SAPPHIRE=“伝説の”バンドなら、

BOØWYPINK SAPPHIREにならないとおかしい。

BOØWYPINK SAPPHIREはイコールですか?

『まぁ知名度は全然違うわな。』

 

誰もが知っている場合も“伝説”、知る人ぞ知る場合も“伝説”、何となくカッコいいからって理由でどっちも“伝説の”バンドって呼ぶから矛盾が生じるんです!

 

アイドルでもそう、山口百恵(やまぐちももえ)さんを“伝説の”アイドルと呼ぶ。

ヒット曲はたくさんありますし、映像や音源は残っているものの、引退してからは1度もメディアに登場していないので、当時を知っている人でさえその後の姿は見ていませんからね。

 

でも新井薫子(あらいかおるこ)さんも“伝説の”アイドルなんですよ!

『えっ?誰・・・?』

 

仮にも82年デビュー、“花の82年組”が大活躍していた陰でまったくと言っていい程結果が出せず、わずか1年程度で休業(事実上の引退)した、知る人ぞ知るアイドルです。私に言わせれば、そんな人をアイドルと呼んでいいのかも疑問ですけどね。

 

ここでも山口百恵さんも新井薫子さんも“伝説の”アイドルになってしまう。

山口百恵さんを新井薫子さんと一緒にするのは失礼でしょ!

『ここだな。高低差あり過ぎて耳キーンてなるわ!よし、決まった!』

 

有吉反省会」では小出広美(こいでひろみ)さんの事を“伝説の”アイドルって呼んでました。

『小出広美?』

「どこで“伝説”になってんねん!」

『興奮すると関西弁になるんだな・・・。』

「これだけ芸能通の私でも、テレビで唄ってるのを見た記憶がありません。もはや「見た事がある」と言っても信じて貰えない、ツチノコチュパカブラと同じぐらいの“都市伝説”ですよ!」

 

売れても売れなくても過去に存在した歌手やグループを全部一緒くたに“伝説の〇〇”って呼ぶから、歌謡界の歴史を振り返る様な番組は大変な事になるんです。

 

この間放送された「テレ東音楽祭2020」。4時間越えの生放送ですけど、まだソーシャルディスタンス守らないといけないから、ゲストにスタジオで唄ってもらうのもままならず、過去のVTR中心になってしまうのは仕方ありません。

 

とは言えZARDの様に、もう新曲が聴けない場合も“伝説のアーティスト”、

もう解散した、あるいは活動休止中のバンドも“伝説のバンド”、

そして何故か、THE ALFEETUBEなど、まだ活動中のバンドも“伝説のバンド”になる。

もうこうなると“伝説”の定義は完全に崩壊して“何でもあり”ですよ。

 

TRFSAMさんがいたグループって知ってます?」

『え?TRFの前にやってたって事?』

リフラフっていう4人組の、ジャニーズ意識した様なアイドルグループだったんですけど、はっきり言って全く売れなかったのに“伝説のグループ”って紹介されてたんです。SAMさんもとんだ赤っ恥ですよ。」

 

大体こんなネット社会の、You Tubeやらウィキペデイアやらで過去の事を、他人から聞かなくても自分でいくらでも見たり聴いたり出来る時代に、“伝説”という言葉が氾濫しているのがおかしいんです!

『ならお前は使ってないのか?』

「私はこんな有名人の方を称賛する様なブログをもう300記事近く書いていながら、“伝説の〇〇”という表現はほとんど使っていません。使ったのは萩本欽一(はぎもときんいち)さんの回ぐらいです。」 

blog.housoku.work

『本当か?』

「滅多に使わないからこそ、使った時をはっきり覚えてるんです。あまり使い過ぎると、言葉の価値が下がりますからね。」

 

百歩譲って、例え1日でも過去の出来事ならまだ良しとしましょう。

ところが映画の予告でも「この映画は“伝説”になる。」とか、公開前から“伝説”って言おうとしてる。過去だけじゃなく未来の事まで“伝説”にしようとして、もう“伝説”って言いたくって仕方ない感じになってるんですよ。

 

私、漫画はほとんど読まないんでよく知らないんですけど、

「伝説の勇者の伝説」っていう漫画があるらしいですね。

「もう“伝説”って言いたいだけやん!」

『また関西弁になってるって。』

 

“伝説”って日本語で言い散らかしただけでは飽きたらず、

英語まで使って“レジェンド”とも言うんです!

 

たまたま見てたサッカーの番組で

「それでは伝説のプレーの数々をご覧頂きましょう。ザ・レジェンド!」

って言ってました。

「何ですかこの日本語と英語の二段構えは?」

『違うだろ、そういう時はWhy?Japanese People!おかしいだろ!?って言わないと・・・』

 

最近じゃ人物に対しても“レジェンド”って呼ぶ様になってます。

『あれ?もう次いってる?』

 

野球選手やサッカー選手、プロレスラーなど過去に活躍した人はみんな“レジェンド”って呼ばれるもんだから、スキージャンプの葛西紀明(かさいのりあき)選手が“レジェンド”って呼ばれてたの何だったの?みたいになってるんですよ。

 

“伝説”も“レジェンド”も使われ過ぎて値打ちも下がってきてるんじゃないかと思います。

 

『じゃあ聞くけど“伝説”以外になんて言えば良いんだよ?』

 

つい最近の話は“伝説”ではなく“逸話”です。

『🎵恋人よ〜、そばにいて〜、』

「その“五輪”じゃありません!」

 

つい誰かに言いたくなる様な面白い話、なら“エピソード”でも良いでしょう。

 

『“伝説の〇〇”って言いたい時は?』

山口百恵さんの様な輝かしい経歴を持つ方なら“栄光の”アイドルとか、

宇多田ヒカルさんの様に何十年に1人の存在なら“稀代の”シンガーとか、

また新井薫子さんの様に恵まれなかった方なら“不遇の”アイドルとか、

日本語の豊富なボキャブラリーなら、いくらでも言い方はある筈です。

 

とにかく最近テレビ見てると“伝説の〇〇”っていうフレーズを聞き過ぎて、“伝説”アレルギーみたいになってるんですよ。

「うわっ!また“伝説の〇〇”って言った!」って感じで。

これ、私だけじゃなく読者の方でもいらっしゃるんじゃないですかねぇ?

『て言うか、他のブロガーは自分の記事でも“伝説の〇〇”って頻繁に使ってるんじゃねぇか?』

「まぁ、それもそうですね。」

 

これはマスコミの方に言わないといけないんですけど、“伝説の〇〇”って何となくカッコいいから使いたくなるのも分かるんですが、もう使われ過ぎて値打ちが下がってきてるんで、他の言い方考えてもらえませんかねぇ?

 

「いやぁー、でも言いたい事言えてスッキリしました。たまには“雑記”もいいもんですね。」

『じゃあ明日は俺が・・・』

「いやまだまだ言いたい事あるんで、明日もこの調子でいきますよ!」

『まだあるの?めっちゃ溜まってんじゃん。』

 

今回は雑記なので本の告知はしないでおこうかと思いましたが、まだまだ自粛生活長引きそうですし、おうち時間の退屈しのぎに、あとGo Toキャンペーンの旅のお供にこちらの本はいかがでしょうか?

これからもいろんな事をボヤいていくつもりです。

『🎵伝説の男〜、伝説の男〜。』

「これは誰か分かりますよね?」

 

 

山本昌(やまもとまさ)は球界の“レジェンド”です。』

「ほらまた使ってるー!」

 

ではまた次回をお楽しみにー。