勝手にお名前診断 (第212回)※2020年9月14日の記事を改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第212回目の今日は岡村孝子さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くとOKAMURA TAKAKOとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
また、フルネームの最初と最後の母音が同じ「オ」である事もよくわかります。
この様なお名前を、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
つまり岡村孝子さんは、なめらかネームとリターンネームの両方に該当します。
このタイプのお名前を、同じ母音のペアが2つ出来る事から“ツーペアネーム”と呼びます。
まず“リターンネーム”の芸能界での特徴は、女性の場合歌手業に強いという事です。
この記事でも紹介している様に「ヒット曲に恵まれる」方が多く、違うジャンルに進出しなくても、ほぼ歌手業だけで成功するという傾向があります。
高校卒業後に一浪して入った名古屋の椙山女学園大学で、現役入学の加藤晴子(かとうはるこ)さんと知り合い、音楽を通して意気投合した2人はフォークデュオあみんを結成します。
このあみんという名前は、さだまさしさんのアルバム収録曲の歌詞に登場する喫茶店「安眠(あみん)」から取ったものだそうで、2人がいかにフォークソング好きだったかが伺えます。
あみんの2人は70年代から80年代半ばに開催され、中島みゆきさんや世良公則&ツイスト、クリスタルキングなどもグランプリを受賞し、スターへの登竜門となっていたヤマハポピュラーソングコンテストに参加しました。
1度目の出場では地区大会の優秀曲賞止まりだったものの、2度目の出場となった1982年「待つわ」で見事全国大会のグランプリを受賞し、同曲でレコードデビューします。
すると7月25日の発売ながら82年唯一のミリオンセラーを記録するほど爆発的なヒットとなり、暮れの「紅白歌合戦」にも出場するなど一気にスターダムを駆け上がっていきました。
ただ、デビュー曲が売れすぎるとどうしてもそのイメージが付いてしまい、2曲目以降極端に売れ行きが下がる傾向があります。
あみんもその類に違わず、「待つわ」の後が続かなかった事と、加藤晴子さんが「芸能界は私がいるべき所ではない」と感じ、学業に専念したいという意志を岡村孝子さんが尊重して、デビューから僅か1年半程で活動休止となりました。
ここで加藤晴子さんのお名前も見てみましょう。
ローマ字で書くとKATO HARUKOとなり、
苗字の最後の文字「と」と、下の名前の最初の文字「は」
フルネームの最初の文字「か」と、最後の文字「こ」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
ノーペアネームは芸能活動が不安定になりがちで、特に強いと言えるジャンルも少ないのでかなり苦労します。
「芸能界は私がいるべき所ではない」と感じたのも、不適合さを察知したからではないでしょうか。
あと、あみんという名前も最初と最後の母音が違う“ノーリターンネーム”なので、グループの存続期間が短くなったと考えられます。
加藤晴子さんが辞めた後、レコード会社から他の人とあみんを続けるよう薦められた岡村孝子さんでしたが、彼女以外とあみんを組む気はないと断り、大学を中退して上京後、85年にソロ歌手として再スタートを切りました。
“ツーペアネーム”はなめらかネームとリターンネームの特性を合わせ持つタイプなので、福山雅治さんの様に俳優業向きと歌手業向きの両方の特性を発揮する方もいますが、どちらかに偏る方もいます。
岡村孝子さんの場合は歌手業1本に絞った為リターンネームに偏ったと考えられ、ソロ歌手として再デビューした時も、テレビの歌番組に出演するなどの大々的なキャンペーンは行いませんでした。
その為あみんの時の様なデビューしていきなりのヒットとはなりませんでしたが、5枚目のシングル「夢をあきらめないで」がロング・ヒットとなって評価が高まり、アルバムが5作連続で1位を記録するほどの人気シンガー・ソングライターとなりました。
岡村孝子さんのお名前を母音ではなく文字で見ると(おかむらたかこ)と、「か」の字が2つ入る“ワンモアネーム”になります。
この“ワンモアネーム”は、グループで成功してソロ歌手としても成功するという“ワンモア”な活躍をされる方が多いのです。
ちなみに加藤晴子(かとうはるこ)さんはワンモアネームではありません。
“リターンネーム”の女性歌手は恋愛の歌や、スローテンポの優しい曲調を唄うのに適しています。岡村孝子さんは正にそれに当てはまる曲が多い印象ですが、恋愛からはテーマが逸れる「夢をあきらめないで」が代表曲となっている点は、“なめらかネーム”の「恋愛以外の歌に向いている」性質が、周囲の評価により発揮されたからではないかと思われます。
ただ内面的には先述の通りリターンネームに偏ったせいか、昨日紹介した竹内(たけうち)まりやさん同様テレビに出演する事はほとんどありません。
リターンネームの女性(特に、音楽や芸術などで自分を表現出来る方)は奥ゆかしい方が多いのです。
2005年にNHKの歌番組に出演したのも、あみんの名前の由来にする程の憧れだったさだまさしさんと共演出来るからという理由でした。それほどの付加価値がないと出演しない方なのです。
2007年にはあみんが活動を再開する事となり、25年振りに紅白歌合戦の舞台にも立ちました。「待つわ」の歌詞の様に本当にいつまでも待っていたファンもいたのでしょうね。無論大半は長過ぎて待てなかったでしょうけど。
2019年4月に白血病と診断され、入院の為長期休業となりました。9月には退院したものの、さい帯血移植後の完全寛解(目には見えなくても体内に白血病細胞が残っている)状態にあり、しばらくは薬の投与などの治療を続けなければならないそうです。
それでも昨年7月には約1年7ヶ月振りにリモートでバンドメンバーとセッションして唄った動画をYouTubeにアップしました。
その表情は活き活きとしていて、やはり唄う事が好きだという気持ちが伝わってくる様です。
そして先日放送された8時間の大型歌番組「THE MUSIC DAY」にトップバッターとして出演し、代表曲の「夢をあきらめないで」を披露して復帰後初のステージに立ちました。
つらい闘病生活を乗り越えてもう一度ステージに立つ気持ちになれたのは、愛娘から渡された音楽プレイヤーに「夢をあきらめないで」が入っていたからだそうです。
多くの人を励ましてきた歌に、今度はご自身が励まされたのですね。
(斜体文字が加筆した部分です)
この様に有名人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。